紫外線吸収剤の上限がなくなり、高SPFのものが増えてきた!
日焼け止めは以前からありましたが、SPFにしろPAにしろサンケア指数はそれほど高くはありませんでした。しかし、それが今ではSPF50、PA++++というケア商品が当たり前のように市場に出てきています。
サンケア指数の変化を見てみると、まず2001年に化粧品の成分の表示方法が変わりました。全成分の表示が義務付けられ、このときに日焼け止めは紫外線吸収剤の使用総量の上限がなくなったのです。その結果、紫外線吸収剤たっぷりの高SPF日焼け止めが作られるようになりました。また、最近では2013年1月からPA++++の表記が可能になり、「SPF50+ PA++++」という高いサンケア指数の日焼け止め商品が出てきています。
日焼け止めに表示されているサンケア指数は、1平方センチメートルに対して2mgを塗った場合での効果になります。
SPFは、「Sun Protection Factor」の略でUV-Bをカットする働きがあります。UV-Bとは肌に炎症をもたらし、シミの原因となる紫外線成分です。そして、SPF1とは効果が20分間持続するという指標になります。すなわち、SPF20であれば、20分×20=400分の間は日焼けを起こさないという意味です。ちなみに、最大値はSPF50+になります。
ただ、あくまでも皮膚が赤くなるまでの時間を表しているだけなので、完全に紫外線をブロックしているわけではありません。また、紫外線の強さ、汗の量、肌質などによって効果にブレが出てきます。
PAは、「Protection Grade of UVA」の略で、UV-Aをカットする働きがあります。UV-Aは真皮層にダメージを与えているシワやたるみの原因になるほか、基底層を弱らせてしまうので、メラニンが真皮に落ちて消えないシミを作る原因にもなります。シミをつくるUV-Bに注目がいきがちですが、肌老化を促進する作用が強いUV-Aにも注意が必要です。また、PAは、+の数が多いほど遮蔽率が高いUVケアになります。
ちなみに、SPFの数字とPAの+の数字は、ほぼ連動しているため、SPFが高くなればPAの強さも比例して増えていきます。
単純に、SPF50 PA++++ のUVケア商品を選べばいいわけではない
では、UVケア商品を選ぶときに、SPF50 PA++++のようなサンケア指数の高い商品を選べがいいのでしょうか。
確かに、指数の高い商品はある程度の紫外線遮断効果が得られるでしょう。しかし、それだけでは肌への負担が起きてしまいます。たとえば、UVケア商品の規制量を塗ろうとするとき、ベタつきや気になる白浮きが出てきます。また、シミなどの原因となる場合もあります。
そのような問題を避けるために、今度は規定量の半分にも満たない薄塗りをするかもしれません。でも、規定量を守らずに薄塗りすればするほど、効果は激減していきます。規定量の半分しか塗っていなければ、効果は半分ではなく、4分の1〜6分の1くらいまで激減してしまうのです。
では、どのようなUVケア商品を選べばいいのでしょうか
それは、サンケア指数が高く、かつ植物由来成分配合のノンケミカルUVケアを使用することです。SPF50 PA++++ のUVケアは合成成分が配合されたUVケア商品が多く市場に出回っています。
しかし、合成成分配合のUVケアだと、先ほどにも述べた通り、シミやシワなど肌への負担が非常に大きいです。そこで、注目すべきがオーガニックのUVケア商品です。高いサンケア指数にも関わらず、植物由来成分が配合されているため、肌に過度な負担をかけずに自然な感じで肌を守ってくれます。ベタつきや白浮きもしにくいので、メイクと合わせて使用するのにも適しているでしょう。さらに、植物由来成分で保湿効果もあるため、乾燥肌の方にも愛用されています。
これからのUVケアは、ただ単純にSPF50 PA++++ で選ぶのではなく、高サンケア指数かつ植物由来成分配合のノンケミカルUVケアを選ぶとよいでしょう。合成成分ではない、オーガニックの力を使ったUVケアならば、敏感肌の人にもおすすめです。当サイトでも扱っているアルガマリスも、まさにオーガニックなUVケア商品になるので、ぜひ検討してみるといいと思います。
アシスタントより