超高齢化社会を迎えるにあたって、「介護」というテーマは避けては通れません。
介護する側とされる側、ともにケアが必要です。ここでも、アロマテラピーは大いに役立つと思います。
〜香りと記憶の関係〜
鼻から入った香りは嗅覚の神経経路を通って、刺激は脳の記憶に関する中枢に近いところへ届きます。だから、嗅覚は記憶として結びつきやすいといわれます。
認知症のお年寄りがある香りを嗅いだことによって、当時の記憶を呼び起こすことがあるそうです。
また、好きな香りにうっとりすることで、うつ状態の女性が目を輝かせ、顔色も良くなり、生き生きとなった報告もあります。
寝たきりのお年寄りのお部屋の環境を整えるのにもアロマテラピーは有効です。
なじみがあり、殺菌効果も高いレモンの精油など電気式のアロマライトで芳香浴します。風邪を引いている時はユーカリをブレンドしたり、また拭き掃除のときにバケツの水に精油を数滴落とす方法もあります。
ベットの生活が長くなると、皮膚のトラブルが多くあります。代表的なものが床ずれです。床ずれ自体を治すことは難しいですが、予防と広がりを防ぐのはラベンダーの精油がよいそうです。ホホバオイルで1%に希釈したものを塗布します。
介護では、ケアをする自分が逆にケアされることも多くあります。しかし、生と死という大きなステージに向き合う場面であり、心身ともに大きなストレスを抱えることも多いのが実際です。
何よりも大事なことは自分自身のケアです。自分をケア出来なければ他人をケアすることはも出来ないでしょう。
自分を大きな愛で包むような、そんなケアもアロマテラピーは役立つと思います。